セミナー・イベント情報

キーパーソン養成講座 仕事と生活のバランス Vol.13 (2012.秋号掲載)

第1回講座 WLBの実現推進は、経営戦略として取り組み、進めていくことが大切

講師:中山正人氏(当センター外部相談員)

講師:中山正人氏(当センター外部相談員)

「仕事を愉しめない人生は寂しい、仕事だけの人生も寂しい」というご自身の体験談に始まり、WLBの必要性について、経営のグローバル化→スピードと知恵の勝負→業務の効率化と多様な情報に触れる必要性、少子高齢化→労働人口の減少・労働力維持・確保の必要性という2つの視点から話されました。また、WLBとは「仕事も生活も充実した日々を過ごすこと」と分かりやすく解説されました。その後、「WLBの実現推進活動は従業員の生きがいや働きがいの観点だけでなく、企業の経営戦略として明確に位置づけ、取り組む必要があります」と続けられました。

グループワークでは、グループごとにWLBの実現推進への取り組みに対して自組織が直面している悩みを出し合い、出てきた課題を分類し、"ロジックツリー"を用いて分析する手法も学びました。「考え方・スキル・制度」に関するお悩みが多く、その他は、お客さまに関することなど外的要因によるお悩み分析もされていました。アンケートでも「課題整理のために教えていただいたロジックツリーが非常に参考になった」とのお言葉を得ました。

第2回講座 WLBの関連制度と風土作り

第1部 WLB関連制度~育児・介護休業制度

講師:大津恵美子氏(当センター外部相談員)
「自分が知っていることを誰もが知っているとは限らない」

講師:大津恵美子氏(当センター外部相談員)

育児・介護休業法や関連制度の説明は、事前にお送りした「育児・介護休業規定チェックリスト」に沿って進められ、その場で質問が与えられ、話し合うというグループ実習もあり、皆さん、積極的に話し合われました。制度運用の説明では、こうした制度は人事・労務担当者が知っているだけでなく、全従業員が知っていることが大切と話され、周知徹底のための有効資料として、講師自らが作成、活用されていた制度一覧表などを紹介されました。さらに、「自分にはまだ無関係で必要ないと思っていることが、いつ自分に、あるいは部下や周りの人に必要になるか分かりません。

制度がいくら充実していても、十分に認知、活用されていなければ無意味です」と言われ、最後に、使える制度があることと、その制度を使える組織風土があることが、従業員がハッピーに働き続けられる組織をつくると締めくくられました。アンケートでは「知識や理解度の再確認ができた」「最近、育休取得者が増え、手続き等でトラブルもあり参考になった」などのご意見がありました。

第2部 制度と人財を活かす組織風土づくり

講師:森野和子氏(当センター外部相談員)
~知る、つくる、考える、活かす~

講師:森野和子氏(当センター外部相談員)

前回のグループワークの振り返りと、WLBの再確認から始まった第2部。制度はつくったけれど活用されにくい背景にある意識(性別役割分担意識)に気づくこと、推進するキーパーソン自身の"マインド"を確認するとともに、"自分ごと"としてとらえることの重要性についての説明がありました。また、自社の取り組み状況を把握した上で、さらに推進するためのヒントが紹介されました。

グループワークでは、「どんな職場にしたいか」「そのために自分ができること」について話し合いました。「コミュニケーションやチームワークが良い」「個性が活かせる」などが理想の職場像として挙がり、そのために「ここで学んだことを職場で発表し、経営陣にWLBの必要性を理解してもらう」「業務分担の仕組みを変える」「WLB推進の仲間をつくる」「思い切って休む!帰る!」など、「自分ができること」が積極的に出ました。最後には、各自が『明日から○○します!』と行動宣言をし、それぞれの実践を誓いました。

アンケートでは「"やれでやる"ではなく、"やるでやる"!すべての物事を推し進めるのは意志によるものだということを再認識した」「WLBについて、今後、自分が進むべき第一歩が見えた」などのご意見がありました。

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