キーパーソン養成講座 仕事と生活のバランス Vol.15 (2013.春号掲載)
フォローアップセミナー より良い組織づくりに向け進捗状況の共有を
「キーパーソン、その存在が会社を救う!」というテーマの下、昨年7月から11月にかけて毎月1回、全5回の連続講座として開催された「キーパーソン養成講座」のフォローアップセミナーが2月6日に開催され、9企業から11人が参加しました。
ここで言う「キーパーソン」とは、経営戦略の一環として、自社または自組織内でワーク・ライフ・バランス(WLB)の実現推進を進めていくために、自らがリーダー的な役割を担う方のことです。当初29企業・団体から31人が参加して開講しましたが、全課程修了は15企業・団体の17人でした。全課程修了者には昨年11月21日、当センター3周年記念フェスタの際に行われた修了式に臨んでいただき、知事から修了証書が授与されました。各回の講座内容については、本誌冬号(前号)と秋号(前々号)に連続でご紹介しています。
今年度の各回の内容概略
- 第1回 7月 WLBの基礎知識、現状分析の手法
- 第2回 8月 WLB関連制度の理解と風土作り
- 第3回 9月 タイムマネジメントとリーダーシップ
- 第4回 10月 現状打破のためのスキル
- 第5回 11月 今後のアクションプランの個別発表
この講座を受講したからといって、一朝一夕に自社または自組織のWLBの実現推進が進むというものでは決してありません。講座への参加はスタートです。今回の受講を一つの契機に、キーパーソンとして継続的に活動を推進し、変革を起こしていくことがキーパーソンの役目です。それは長くて終わりのない旅かもしれません。最終回に参加された方々が示してくださった熱意をいつまでも保っていただけるように、約3カ月経過後の状況を共有し合える機会となったフォローアップセミナーについてここでご紹介します。
開講に当たり、北条センター長から「ご参加いただいた皆さまに感謝します、ここで生まれたネットワークを活かし、各社の状況や事例など情報交換をさせていただきながら、兵庫県を『ええ会社』だらけにしたい、そのためには当センターは協力を惜しまないので、今後も可能な限りご利用ください」との熱いメッセージが伝えられました。
最初のグループワークでは、最終回に発表されたアクションプランの進捗状況をグループ内で共有していただ きました。その次に、うまくできたこととその要因、そして最後に、まだあまりうまくできていないこととその要因、また、その解決策を、自分たちができること、あるいはセンターに協力してほしいことという観点で話し合っていただきました。各グループの発表後には、他のグループの方や当センターの内部相談員からも質問や意見が出され、活発な意見交換の場となりました。その後は、茶話会形式で和やかな雰囲気で続けられました。
最後に、当センターの岩本相談員が「成功事例の共有も良いのですが、それよりも失敗事例をできるだけ共有 し、お互いに学び合いながら、より良い組織作りに向けて変革のための活動を推進し続けていただきたい、そのためなら、当センターはいつでも喜んでお手伝いさせていただきます」と締めくくりました。
参加者アンケートより
- 全体として「意識」が重要だと気付きました。
- 修了後、他の修了生の方々がどんな努力をし、どんなことで悩んでいるのかを聞くことができて良かった。同じ兵庫県下で自分と同様に悪戦苦闘しながらも前向きにWLBに取り組んでいる仲間がいることがとても心強い。(同様の意見複数)
- 各企業の取り組み状況などを聞け、自分自身のモチベーションアップにつながった。
- 皆さんの話を聞いて、自信が付けられたので良かった。
- 参加者が少なくてちょっと残念だった。