調査研究

仕事と介護の調和に向けた取り組み

今後、高齢化社会を避けることの出来ない状況の中で、いかに仕事と介護を調和させ、兵庫県の中でも介護をしていても働くことのできる職場づくりの支援をしていこうと当センターではワーク・ライフ・バランスの大きな取り組みのひとつとしてスタートしました。

平成23年度に「仕事と生活のバランス実態調査」を実施し、そこから「仕事と介護に対して約9割が不安に感じている」という課題が見えてきました。なぜ不安に感じているかをより詳しく分析したところ、「情報不足」が大きな要因になっていることが分かりました。

そして、センターでは平成24年度には必要な支援のあり方を検討するうえで、介護の専門家であり、職場以外で仕事と介護のことについて勤労者から相談を受けている介護支援専門員へのインタビューを実施しました。そしてそのインタビューの結果も踏まえ、「情報不足」を解消するために、平成25年度はハンドブックを作成しました。
26年度以降は、ハンドブックを利用した企業担当者向けのセミナーや、企業内でのセミナーを実施しております。

介護支援専門員(ケアマネジャー)のインタビューから見えてきたこと
  • 相談された悩みの多くは、「夜は眠れない」「職場の中で気兼ねしてしまい、休めない」
  • 遠距離介護については、「経済的負担」が重く、介護のための金銭管理を困難と感じている
  • 勤労介護者は、近所との連携が重要で、仕事との継続には「予測」が重要
  • 地域社会(行政、企業等)で不足している支援等は、土日含めた24時間サポート体制や人材育成
  • 介護支援者(施設、ケアマネジャー)の改善策は「企業との連携」など
働きながら介護しよう!仕事と介護の調和支援ハンドブック

STEP2 調査設計

『介護をより身近なこと』として捉えてもらう工夫をしており、働きながら介護する兵庫県内の事例も入っています。

  • まず自分のこと・家族のことを考える(書き込んで、自らのこととして捉える)
  • イメージしながら「介護」を考える(ケーススタディから学ぶ)
  • ケアプランから見る事例(実際の仕事と介護の両立例から学ぶ)
  • 自分の会社の取組・制度をカスタマイズして掲載するレイアウトも用意
  • 介護支援者(施設、ケアマネジャー)の改善策は「企業との連携」など
データについて

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